Vision 

山翠舎(さんすいしゃ、英:SANSUI-SHA,Inc.)は、1930年に建具職人の山上松治郎が木工所として長野県長野市に創業しました。1970年に二代目山上建夫が法人化し、確認申請代行業務を担いながら、大工ネットワークを拡大しました。また、木工所でなるべく造作することでコストを抑え、地元の施工会社として実績を積みました。1986年には古材を使用した店舗施工で全国展開を果たし、2006年より本格的に古木事業に着手します。

創業から約100年、大工のものづくり力、素材に対する知見をバネに、施工業、設計業、デベロッパーへと、サービスを拡大しています。地域に根付いた知恵や、長い時間をかけて蓄えられた恵みを次世代へ繋げ、新たなエコシステムを考案し、実践します。山翠舎は、才能豊かな人材がよりよいものをつくるために、学び集う「舎」であり続けます。

Mission

温古創新 おんこそうしん :文化や歴史が蓄積する古民家や古木を大切にします。現代の需要や価値観を熟知したデザイナーのアイデアを具現化し、新たな価値を創造することをお約束します。

和衷協同わちゅうきょうどう :資源を無駄にすることなく技術を継承しながら、モノ、コト、カネ、トキ、すべての輪を循環させます。心を同じくして、ともに仕事にあたる仲間を募集しています。

知恩報恩ちおんほうおん:恩を知り、恩に報いる。譲り受けた財産、継承された恩恵、巡り合わせのご縁に感謝し、次の世代へバトンを繋げていきます。

Service

山翠舎は木に対する高い技術力を生かしたサービスを提供しています。特に、加工が難しいとされる古木が得意です。

これまでに山翠舎が手がけた施工事例は600を超え、古木を活用した施工実績は全国No. 1に選ばれました(*1)。古木は古民家から直接調達し、販売、管理、設計、加工、施工と、古木空間をつくりあげるための一貫体制を独自に築いています。また、古木の産地である古民家の活用や再生事業も手がけています。

>古木マーケット:日本最大級の古材販売サイト。古民家から調達した古材・古木を常時5,000本保管。古木の購入、古木で什器をデザイン、制作してみたい方へ。
https://www.koboku.net/

>蔵戸の松治郎商店:蔵戸販売専門店。建具職人だった創業者の名を冠し、古民家買取・再生を手がける過程で出会った蔵戸から選りすぐりの門扉や格子扉を販売。建具購入希望の方へ。
https://kura-do.com/

>3Dスキャン事業:古木の3Dデータをsketch.fabにて公開。古木でデザインを検討中の方、まず古木にふれてみたい方へ。
https://sketchfab.com/sansui-sha

>古民家.org:山翠舎が手がける古民家事業の総合窓口。古民家のオーナー様、古民家の買取、移築、再建など検討中の方へ。
https://kominka.org/

>Discovery:山翠舎の施工事例集。古木による飲食店のデザインをご検討中の方へ。
https://www.sansui-sha.jp/stores/

山翠舎のグループ会社「信濃ウイングス株式会社」(旧:リリース株式会社)は、地元・長野県で購入した遊休不動産を改修し、サブリースやイベントスペースの運営を行っています。また、デザインや施工、ものづくりに伴う資金調達や物件探し、事業計画作成などの開業支援サービス「OASIS」を提供しています。山翠舎グループは開業時に事業者さまが抱える問題に寄り添い、すてきな古木空間をより長く気持ちよく使っていただくため、ハードとソフトの両面からサポートします。

OASISオアシス:開業時の資金調達から物件探し、まちやエリアとの連携まで、ソフト面をトータルでサポート。店舗を開業されたい方、補助金を活用されたい方、不動産オーナー様へ。
https://oasis.sansui-sha.co.jp/

>FEAT.SPACE:山翠舎直営のイベントスペースとコワーキングスペース。使われていなかった古民家や空き倉庫を山翠舎の設計施工で改修。スペース利用希望の方、山翠舎の仕事を見学希望の方へ。
https://feat-space.jp/

山翠舎は古民家や古木空間を持続的に成立させるための様々なサービスを展開し、古木の魅力を発信しています。今後も、資源の循環から、人、地域、世界へと事業を広げてまいります。

>古材JAPAN:古木についてのポータル情報サイト。古木や古材の基礎知識を取得されたい方へ。
https://www.kozai.jp/

>KOBOKU通信:山翠舎のオウンドメディア。より詳しく古木や古民家について学びたい方へ。
https://koboku.org/

>SANSUI:山翠舎による古木の海外向けラグジュアリーブランド。良質な木材をセレクトし、職人の手仕事で唯一無二のアートピースへと昇華。英語で古木について知りたい方へ。
https://www.sansui.jp/

Location

長野県長野市と大町市、東京は広尾に拠点があります。
そのほか、長野市、小諸市で3つの施設を運営しています。

株式会社 山翠舎:本社
〒381-0022 長野県長野市大豆島4349-10
TEL 026-222-2211

東京支社:ショールーム。見学応相談
〒150-0012 東京都渋谷区広尾3-12-30 1F
TEL 03-3400-3230

倉庫工場:古材の倉庫・工場。見学応相談
〒398-0001 長野県大町市平9576-2
TEL 0261-21-2199

信濃ウィングス 株式会社:OASISを提供をしているサブリースの会社
〒380-0853 長野県長野市長野新町290
TEL 050-5445-2754

FEAT. SPACE:山翠舎直営イベントスペース
〒380-0831 長野市大字長野東町131

FEAT. SPACE 善光寺下:山翠舎直営貸しスペース
〒380-0853 長野県長野市長野新町290

合間/ FEAT. SPACE 小諸:山翠舎直営コワーキングスペース
〒384-0014 長野県小諸市荒町2-4−5

Team

社長
山上浩明/Hiroaki Yamakami

相談役
山上建夫/Tateo Yamakami

社外取締役
岡本洋平/Yohei Okamoto

信濃ウィングス
田中亮/Akira Tanaka

制作グループ
岸航平/Kohei Kishi

クリエイティブグループ
星野裕恵/Hiroe Hoshino

Recruit

山翠舎は仲間を随時、募集しています。
https://www.sansui-sha.net/

山翠舎はまた、会社という枠組にとらわれず、様々な領域のプロフェッショナルと多様な方法でお仕事をさせていただいてます。大工、設備のスペシャリスト、デザイナー、建築家、イラストレーター、プランナー、ライターといったクリエイターのみなさん、一緒にコラボレーションしませんか。プロジェクトごとのチーム編成は、IndexまたはArticleよりご確認いただけます。

History

1930年
建具職人・山上松治郎が建具屋「山上木工所」を長野県長野市に開業
木製建具・造作家具工事をメインに木工所を始める

1970年
2代目山上建夫が木工所を引き継ぎ、「株式会社山上木工所」を法人化
建具制作から、木造在来軸組工法の住宅の施工に主力事業を移す

1980年
東京都世田谷区に東京営業所を開設
住宅施工の経験をもとに東京に進出し、飲食店・物販店・店舗改装及び内装工事に取り組む

1985年
アパレルブランド「オクトパスアーミー」のイメージに合わせて、海外から古材を輸入し、古材を活用した施工を始める。以降、全国の店舗の施工に携わる

1986年
社名を「株式会社 山翠舎」に変更。「よりよいものをつくるため集まったプロフェッショナル集団が試行錯誤する学び舎であり、人が集まる場」の意味が託される
本社を長野市大豆島の工業団地に移転
新社屋・新工場完成

2005年
3代目山上浩明入社
「下請けから元請けになれ」という先代の言葉から新規事業に注力

2006年
古材買取販売開始。長野県の補助金対象事業に認定される
古材倉庫を開設
古材JAPAN開設

2009年
東京営業所を東京都渋谷区広尾に移転
自社でショールームを展開
古材を活用した店舗デザイン事業を開始

2010年
オリジナル塗料「古色オイル」を企画、旧東急ハンズ新宿店にて販売開始

2012年
三代目社長に山上浩明就任

2013年
東京営業所から東京支社へ改名
古民家移築再生事業開始

2014年
栂池自然園のビジターセンターと栂池山荘の改修計画のプランナーに認定

2015年
長野県大町市に日本最大の古木倉庫兼工場を開設

2016年
SBC信越放送「エコロジー最前線」に出演

2017年
信州ブランドアワード2017 企業・事業ブランド部門賞受賞
「KOBOKU通信」開設

2018年
古木で商標取得
「こぼく/古木」(商標登録:6031308号)、「KOBOKU」(商標登録6031308号)
古木でエコマーク認定取得
小売ブランド「古木屋松治郎」がスタート
東京支社にコミュニティルーム開設
店舗内装業界初、テレビ会議システムのCisco Webex Boradを導入
EY「Entrepreneur Of The Year」2018の甲信越地区代表に選出

2019年
「鎌倉 岸屋」グッドデザイン賞受賞
AICA施工例コンテンスト2019 優秀賞受賞
「KOBOKUエコシステム」でグッドデザイン賞受賞
FSC(COC)認証を古木で取得
ライセンス番号:FSC® C150984、認証登録番号:SA-COC-007193
長野県SDGs推進企業登録

2020年
古民家のファイナンス事業計画支援を皮切りに、サブリース事業開始
信州ベンチャーサミット2020起業家ピッチ準グランプリ受賞
Kaikoma kitchen DAFE & RESTAURANT DESIGN 2020 優秀賞受賞
「古民家・古木サーキュラー・エコノミー」でグッドデザイン賞受賞
2020年度グッドデザイン賞審査委員井上裕太の選んだ私の一品に選出

2021年
不動産事業「リリース株式会社」設立
「OASIS」サービス開始

2022年
コワーキング施設運営事業開始(合間/ FEAT. SPACE 小諸、FEAT. SPACE、FEAT. SPACE 善光寺下)
「SANSUI」を立ち上げ、古木の海外プロダクト事業開始

2023年
仏・パリ「メゾン・エ・オブジェ2023年1月展」出展
「ソーシャルプロダクツ・アワード2023」受賞、銀座三越展示
山上浩明『‶捨てるもの″からビジネスをつくる~ 失われる古民家が循環するサステナブルな経済のしくみ~』(あさ出版、2023年)出版

2024年
信濃ウィングス設立
仏・パリ「メゾン・エ・オブジェ2024年1月展」出展
第6回経営デザイン認証(スタートアップ認証)取得
第6回経営デザイン認証(スタートアップ認証)取得
「ニューズウィーク日本版SDGsアワード2023」最優秀賞、経済部門賞 受賞

2025年
1月8日 日経MJトップ一面「古さ嗜む新ラグジュアリー」対談掲載

*1 古木を活用した施工において。店舗デザイン.com調べ。2018年。

Website

本webサイトは、山翠舎が推進する仕事の進め方、コラボレーションの理念に則り、異なる技術をもつプロフェッショナルと共に制作しました。
また、今回のプロジェクトにあたり、Yutaro YamadaとKohei Kawataniで古木の新たなイメージづくりに挑戦しました。こちらは、「壁紙ダウンロード」よりダウンロードし、オンラインミーティングのバーチャル背景などご自由にお使いください。古木を魅力を身近なところで感じていただけたら幸いです。

Client: SANSUI-SHA
Team: Hiroaki Yamakami, Hiroe Hoshino
Direction, Text: Mari Hattori
Art Direction, Graphic Design: Yutaro Yamada
Development: Hideyuki Wada
Photo: Kohei Kawatani (Key Visual), Nao Takahashi (Documentation)
3D Image: SANSUI-SHA