山翠舎の定義する古木(こぼく)とは、戦前に建てられた築80年以上の古民家の解体から発生した柱、梁、桁、板の木材のこと。
社内に在籍する古木スペシャリストが、虫食いや水漏れのない状態を確認し、
保管状態が良く、古民家の建てられた年代や場所、木材など入手ルーツが明確で
トレーサビリティが確保されているものを定義しています。
https://www.sansui-sha.co.jp/koboku
日本企業のたとえ小さなSDGsであっても、それが広く伝われば、共感を生み、新たなアイデアにつながり、
社会課題の解決に近づいていく──。
そのような発信の場をつくることをミッションに、『ニューズウィーク日本版』が設立した「SDGsアワード」。
5つの部門賞と最優秀賞があり、
ニューズウィーク日本版編集部が外部審査員である蟹江憲史・慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授、パートナー企業と共に受賞者を選定しています。
日本企業のSDGsの取り組みを海外に発信していくことも、同アワードの目的の1つとなっています。
当社の取り組みが掲載された以下の記事が受賞対象となりました。
■ 受賞対象記事 :
空き家の古民家から新たな価値を創出 世界から注目を集める山翠舎の「古木」
掲載日:2023年11月29日(水)
SDGsアワード2023 当社代表山上のスピーチ
■ 最優秀賞の講評
5部門賞の中でも、日本の良さを生かし、
グローバルな観点からも興味深い取り組みを行っている点を特に評価し、山翠舎を選んだ。
サーキュラーエコノミーは近年注目を浴びているが、
そこにストーリー性やデザイン性を組み込んだ事業展開を行っており、秀でた取り組みと言える。
「古民家そのものでなく、その建材に付加価値を創出する」という発想の転換は、
言い換えれば、従来廃棄物と考えられていたものが、資源として付加価値を持ちうるということでもある。
このような発想の転換が変革につながるという点も、SDGs に取り組む多くの企業にとって参考になるものと思う。
■ 経済部門賞の講評
昔ながらの古民家を、たとえ住宅としては活用できなかったとしても、使えるところをしっかり使おうという姿勢に、
まさに日本ならではの「もったいない」の精神が生きている。
制作する物がおしゃれなのもいい。古いから格好悪い、ではなく、古いから格好いい、というものづくりができている。
「築 100 年以上となる新潟の古民家から取った古木で制作した」などと、ストーリーがある点も素晴らしい。
ストーリーを持つということは、SDGs や持続可能性にとってとても重要である。
[評価にあたり注目した SDGs 目標]
12.つくる責任、つかう責任/12-2、12-5、12-8
15.陸の豊かさも守ろう/15-1
1930年に建具職人の山上松治郎が創業した木工所が始まり。
現在は「古民家の山翠舎」として、古民家の再生・移築・解体をはじめ、
古木(こぼく)を活かした商業施設内装の設計・施工及び古木プロダクトの製作・販売をしています。
近年では古民家・古木の価値向上を目指し、
海外向け古木ブランド展開や、古民家を活用したコワーキングスペースの運営も行っています。
〈会社案内〉
株式会社 山翠舎
本社:〒381-0022 長野県長野市大字大豆島4349-10
東京支社:〒150-0012 東京都渋谷区広尾3-12-30
URL:https://www.sansui-sha.co.jp
問い合わせフォーム:https://www.sansui-sha.co.jp/contact
<書籍情報>
‶捨てるもの″からビジネスをつくる: 失われる古民家が循環するサステナブルな経済のしくみ
著者:山翠舎 代表取締役社長 山上浩明
概要:日本の建築技法・文化を守る「古民家・古木サーキュラーエコノミー(循環型経済)」でグッドデザイン賞を受賞した山翠舎。古民家の解体から古木を収集・備蓄・整備し、単なる販売に止まらず設計・施工までも手掛けることで再利用を促しながら、地方ビジネスの可能性を広げる山翠舎の挑戦を紹介しています。
▶書籍詳細情報:https://amzn.asia/d/7JYkKQe