空間づくりの丹青社と古民家・古木活用の山翠舎が古木の空間活用促進に向けて業務提携を締結
～古材の魅力を活かした幅広い空間づくりで、SDGsや地域創生への貢献を推進～

株式会社山翠舎（本社：長野県長野市、代表取締役社長：山上浩明）は、商業施設・展示施設の内装・展示物等の空間づくりのプロフェッショナルである株式会社丹青社（本社：東京都港区、代表取締役社長：高橋 貴志、以下 「丹青社」）と業務提携契約を締結しました。

株式会社丹青社 取締役専務 小林 統氏（右）／株式会社山翠舎 代表取締役社長 山上浩明（左）

ニュースリリース『古⺠家・古⽊活⽤の⼭翠舎と空間づくりの丹⻘社、 古⽊の空間活⽤促進に向けて業務提携を締結』

■業務提携の目的

本締結により、古材の魅力を活かした幅広い空間づくりを実現し、SDGsや地域創生への貢献を推進することを目的とします。

山翠舎は古木の販路拡大、古木の専門工事や古民家移築等の業務強化につなげ、丹青社はホテル、専門店、大型複合施設、文化施設、駅など多様な分野において古木の採用提案・導入を行い環境に配慮した空間づくりを推進することで、両社とも事業を通じてサステナビリティへの貢献を進めてまいります。

空間創造のプロフェッショナルである丹青社と、古木のスペシャリストである山翠舎の2社が互いの専門力を発揮することでさまざまな空間に良質な古木を取り入れることが可能になります。

高度な技術を必要とするデザインや施工においても古木を積極的に導入できるようになるほか、古木をより幅広く活用するための検証を両社で行い、

規模を問わず、古木の魅力を活かした空間づくりを求める事業者の期待に応えます。

■業務提携締結の背景

人口減少等に伴い、日本各地には使われなくなった古民家が点在・増加しています。

そこから取り出される古材のリユースは、循環型社会の形成を推進するとともに、持続可能な生産と消費、気候変動への対策、経済成長と雇用など、SDGs（持続可能な開発目標）の達成にも幅広く寄与します。

丹青社は、建材・装飾材等の廃番品専門ECサイト『フォーアース（4earth） 』の運営など、『サステナビリティアクション』として事業を通じた持続可能な取り組みを全社的に推進しています。

山翠舎は従来廃棄されていた古材に、大工の手仕事の跡やトレーサビリティに基づくストーリー性を付加価値とし「古木」と定義することで、環境・社会・経済の全てが循環する仕組みを構築しています。

両社が実際に空間づくりを手がけた実績から、本取り組みをより広く普及させるため今回の提携に至りました。

より幅広い空間に古木を取り入れることで、環境に配慮した空間づくりを可能にするほか、昨今増加しているサステナビリティ、SDGsを強く意識する事業者の要望にも対応します。

■2社で手がけたプロジェクト（2021年）

『治一郎 エキュート東京店』（事業主：株式会社ヤタロー）

古民家で使われていた古木と普遍的な金属素材を用いることで、

治一郎ブランドの変化する時代にあって変わらない味とものづくりへの想いに重ね、

“時とともに変化するもの”と“変わらずそこにあり続けるもの”を表現しました。

インタビュー記事▶「治一郎」の店舗づくりの秘密に迫る。古木を使った「治一郎 エキュート東京店」に込めた思いとは。

2社で空間への古木の利活用を推進することで、廃棄物の減少、CO2削減、廃棄コストの削減等、SDGsの達成に貢献する取り組みを進めるほか、古木の流通促進にも寄与します。

また、日本各地で増加を続ける空き家の古民家を事業者とつなげることで新たな事業づくりをサポートし、古民家そのものの利活用により地域の活性化にも貢献してまいります。

■両社コメント

・小林 統（こばやし おさむ）氏／株式会社丹青社 取締役専務
新材にはない耐久性を備えた質の良さ、資源の再活用に加え空き家問題解決にも貢献する人と環境への優しさ、所有者の想いが次代に受け継がれていくストーリー性、山翠舎様の扱う木材が空間づくりに与える影響は多方面にわたります。

2社の連携によって、古木の魅力を活かして空間の価値向上と社会課題の解決に取り組み、さまざまな分野において、より豊かな空間創造を目指してまいります。

・山上 浩明（やまかみ ひろあき）／株式会社山翠舎 代表取締役社長
丹青社様との連携により当社のスケーラビリティ向上が期待でき、当社の古木に関する多くのご相談への柔軟かつ幅広い対応が可能になります。また古木を活かした空間づくりを丹青社様と行うことで互いの専門力を発揮でき、当社は古木に関わる業務に特化し、より専門性を追求できます。更には、「日本古来の建築文化を世界に発信する」という私たちの想いの実現につなげてまいります。

■丹青社について

戦後の1946年創業、49年に設立。古くは日本万国博覧会（大阪万博）において50館を超えるパビリオンを手がけ、近年では百貨店、アミューズメント施設、オフィスのほか、全国展開のチェーンストアや博物館など、年間6,000件超のプロジェクトを扱い全国幅広い地域に展開しています。

社名：　　株式会社丹青社 （英文名：TANSEISHA Co., Ltd.）
所在地：    東京都港区港南1丁目2番70号 品川シーズンテラス19F
設立：　　1949年10月14日
資本金：　40億2,675万657円（2022年1月31日現在）
URL：　　https://www.tanseisha.co.jp/