古木という唯一無二の価値
1950年以前に建てられ、先祖から代々受け継がれてきた木造住宅は古民家と呼ばれますが、その解体から生まれるのが「古木」です。山翠舎では、一般的には古材と呼ばれるこの古い木を一本ずつ丁寧にチェック。部位や太さ、長さ、樹種、形状、入手地や由来まで記録しトレーサブルな状態で「古木」として取り扱っています。古民家をただ取り壊すだけではすべての材が廃材となってしまいます。しかし、しっかり記録・管理することで、それぞれの木がもつ歴史やストーリーを生かした使い方も可能になるのです。私たちは、この古民家解体から古木にまつわる一連のシステムを「古民家・古木サーキュラーエコノミー」として体系化。2020年にはGOOD DESIGN賞も受賞しました。
古木が創る、深い空間
古民家や古木を活用するためには、特殊な技術が不可欠です。例えば釘を使わない伝統構法「木組み」の理解なしに、古木を傷付けず解体することは不可能とも言えます。それぞれ形状が異なり、独特の表情を見せる古木。手斧(ちょうな)の跡も残り味わい深い一方、現代建築にあわせ理想の設計を形にするには、経験と知識が不可欠です。当然ながら職人には、専門知識と高い技術力が求められます。
30年以上にわたり古民家に向き合ってきた山翠舎には、手刻みなど古来の匠の技を受け継ぎ、現代のデザインに生かすことのできる「熟練職人」たちが多数在籍しています。職人の「手」と「技」が、使い手にとって満足度が高く、深みもある居心地のよい空間を生み出します。
「造っては壊す」時代は終わり、持続可能な社会の実現に向けた貢献は、企業にとって必須事項となっています。私たちは、こうした考えが主流となる以前の2004年から、古民家・古木の活用を事業の柱に掲げてきました。古木で初となる「FSC認証」取得、古民家リノベーションを活用した官民連携の地域創生など、私たちの取り組みは多岐にわたります。
創業100年を迎える2030年、古民家・古木での「循環型社会の実現」に向け私たちの挑戦は続きます。
Our Strengths
山翠舎の3つの強み
古木(※1)を活用した設計・施工には高い技術が求められます。その魅力を限りなく活かせるよう、山翠舎では古木流通から設計・デザイン、施工、アフターサポートまで自社による一貫体制で実現。さらに開業支援サービスも展開しています。
※1「古木/こぼく/koboku」は山翠舎の登録商標
長年古民家解体に携わってきた山翠舎には、匠の技を受け継ぎ現代のデザインに活かせる「熟練職人」が多数在籍。使い手にとって満足度が高く、居心地のよい空間を創り出せます。手がけた店舗は500件以上で、業界No1の実績です(※2)。
※2 店舗デザイン.com調べ
古民家には文化や歴史が詰まっています。山翠舎は古民家から得られる古木の入手場所や年代、品質等を記録し管理しています。その数常時5,000本。古木に残るストーリーを価値として再度付加し、空間にあわせてセレクトし再生しています。
社名に込める想い
「山」 信州の「山」なみの中から、ものづくりで世界に発信したい。
「翠」 翡翠(ヒスイ)の「翠」。地球の緑を守っていきたい。
「舎」 プロフェッショナル同士が切磋琢磨し、お互いを高め合う学び「舎」でありたい。
社名 |
株式会社 山翠舎 (さんすいしゃ) |
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設立日 |
1930年7月28日(創業 昭和5年) |
本社所在地
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〒381-0022 |
東京支社
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〒150-0012 |
倉庫工場
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〒398-0001 |
代表者 |
代表取締役会長 山上建夫 |
代表番号 |
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URL |
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主な事業内容 |
商業建築、飲食店・物販店・店舗改装及び内装工事、 造作家具工事、木製建具工事、個人住宅新築増改築工事全般、古木買取販売、古民家解体再生移築 |
資本金 |
3,000万円 |
自社施設 |
古木倉庫・木工場・製材所 |